ハードシップ免責とは…
ハードシップ免責というのは、一定の厳格な要件のもとに破産しないで残債務の免責が受けられる制度のことです。
ハードシップ免責を受けるための要件について
ハードシップ免責を受けるための要件としては以下のようなものがあります。
■債務者が、その責めに帰することができない事由により、再生計画を遂行することがきわめて困難になったこと
■再生計画の変更をすることもきわめて困難であること
■再生計画によって変更された後の劣化されない各再生債権に対して、それぞれ4分の3以上の額の弁済を終えていること
■本来は債務の減免やその他権利に、影響が及ばない各請求権に対して、それぞれ4分の3以上の額の弁済を終えていること
■ハードシップ免責の決定をすることが再生債権者の一般の利益に反するものでないこと
ここで「その責めに帰することができない事由により、再生計画を遂行することがきわめて困難になったこと」というのは、具体的には以下のようなものです。
■リストラによって失業してしまい、再就職のために十分努力をしたのにもかかわらず再就職ができない場合
■債務者が病気などで長期入院してしまい、再生計画で決められた弁済がきわめて困難になった場合
また、「再生債権者の一般の利益に反するものでないこと」とは、再生計画の認可決定時に破産が行われたとした場合の、配当総額以上の弁済を終えているということです。 |